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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第38章 救世主
あたしは夢の中にいるような感覚に囚われた。
周りの景色が違って見える。
あの忌まわしい場所にいるあたし。
激しい雨に濡れながら必死にママを呼んでいる。
ママはちっとも振り向いてくれない。
さっきまで隣を歩いていたママ。
あたしと手を繋いで。
でも何故か次の瞬間にはママは隣にいない。
何故かあたしの目の前で
道に寝ていて
ママの周りは
アスファルトの黒と
横断歩道の白と
何故か広がる赤い色が
妙にはっきりと見える
ふしぎなコントラスト
あたしは必死に叫ぶ。
動けない身体でママに近づこうとする
でもビクともしない
だからただひたすらに呼び続ける
ママが振り向いて、
また笑ってくれるように