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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第52章 愚かな自分
顔を真っ赤にして俺から離れた莉愛菜。
俺は必死に理性を保とうとした。
さすがに莉愛菜を見る余裕なんかなかった。
俺は本当に恰好悪い男だと思う。
そしてついに、莉愛菜が俺に笑わなくなった。
いつも満面の笑みで送りだしてくれる時も、莉愛菜の笑顔は引き攣っていた。
俺の前で必死に笑顔を作ってる莉愛菜。
俺は今まで何をしていたんだろう。
好きな女と一緒にいるために、寝る間も惜しんで働いてるのに。
それも全て、今後の莉愛菜と俺の将来に向けての事。
それなのに、俺は莉愛菜にあんな顔をさせてしまった。
それでも莉愛菜は俺には何も言わない。
何か言いたい事があるなら言えばいい。
それでも言わないのは俺の事を思っての事だと分かってる。
それでも、俺はやっとこの時、自分のやり方が間違っていたと気付いたんだ。
ちゃんと莉愛菜と話そう。
莉愛菜を抱きしめよう。
まだ遅くは無い。
そう思った。
朝起きて隣のふざけた女を見るまでは