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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第54章 嫉妬に狂って
な、なんでこんな時間にいるの?!
しかも家にいるなら会わずに済んだのに、よりによってここに来るなんてっ。
自分の運の無さを嘆く。
必死に足を踏ん張って耐えるも、あっという間にエレベーターに連れ込まれた。
このままじゃ家に連れてかれちゃうっ!
あたしはジタバタともがくけど、その度強くなる手首を掴む力が痛くて顔を顰めた。
「い、痛いよ…直哉っ」
「離したくないだ。もう莉愛菜をひと時も離したくない。」
そう言ってあたしを愛おしそうに見る。
でもその顔は、昔の直哉じゃない。
去る者に固執する執着心で歪んだ瞳。
直哉が別人みたいでとても恐くなった。
そのまま直哉の部屋の階に着き、引っ張られるまま部屋に連れ込まれた。
そしてそのまま寝室に連れて行かれ、ベッドに投げるように倒される。