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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第54章 嫉妬に狂って


海斗様もあたしに同じような事をした。

同じように無理矢理。

その時は嫌だったけど、今思うと海斗様は無理矢理でも時折見せる表情や仕草に優しさが合った気がする。

直哉にこんなことされて気付くなんて馬鹿だな。

だって、目の前の直哉は話し方だけは柔らかいけど、目も動きも全て冷たくて、ただただ乱暴で、顔は笑ってても心が笑ってない。

ただ欲望のままにあたしを欲してる。

あたしにはわかる。

直哉はこんな風にあたしを抱く様な人じゃなかった。

海斗様への嫉妬とあたしの気持ちが海斗様に向いてる事への怒り。

そしてあたしをめちゃくちゃにしたいという欲望。

それだけだ。



直哉の指に感じてしまいながら、海斗様の事を考える自分。

直哉の愛撫に全身を痙攣させてイキながら、頭に浮かぶのは海斗様。


海斗様に始めて無理矢理された時は、直哉の顔が途中で消えたけど、
海斗様の顔は何故か消えない。


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