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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第56章 奪還


莉愛菜が…………俺を…………………すき?


「だから、もう直哉の気持ちには答えられないの。
ごめんね……ごめんなさいっ。」

「ははっ。はははっ。
こんなストレートに言われるとキツイな…。」

男はさっきまでの狂気さが薄れ、床に座り込んで項垂れた。


「俺、あの日の事を莉愛菜が気にしてるんだって思ってた。
だから、謝って、俺が好きなのは莉愛菜だって分かって欲しくて…
他の男に盗られたくなくて…
俺は自分の気持ち分かってもらえたら前みたいに戻れると思ってたんだ。
馬鹿だな。
莉愛菜はあの日の事以前に、もう…
莉愛菜の心は俺に無かったんだな……」

「直哉…あたしあの日、直哉にお別れを言いに行ったの。
でもあんな事になって、あたしだって同じなのにショックで…
電話で別れ話なんて駄目なのに。
ちゃんとお互い納得しなくちゃ駄目なのに。
だんだん怖くなって…」

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