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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第58章 溢れる気持ち


背中を洗い終わると、腕を掴んで振り向かされた。

すると首元を見て顔を顰めた。

「あいつ、こんなもの付けやがって。
莉愛菜は俺のなのにっ。」

そう言って、首元にあるらしい直哉の付けた痕の上にキツく吸いついた。

「あっん……」

ここはバスルーム。

切なく甘い声がいつもより響き、あたしと海斗様を煽る。

首に吸いつきながら両腕を撫でまわし、掌までくると指を絡めた。

「莉愛菜、思い出して恐くなったのか?」

唇が触れそうな距離で囁く。


違う…。

さっきの事はもちろん恐かった。

でも、あたしがさっき泣いたのはそのせいじゃない。

あたしは黙って静かに首を振った。

怪訝そうな顔をする海斗様。

「じゃぁなんでだ?
なんで俺の前で泣かずに一人で泣いている?」

海斗様の手が肩と鎖骨を撫でまわす。


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