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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第58章 溢れる気持ち
身体目当て……
そうなんじゃないの?
だってあたしは海斗様の専属奴隷。
海斗様には婚約者がいる。
なのに、なんでそんな切なそうにあたしを抱きしめるの?
「海斗様には婚約者がいる……あたしはっ……ただの海斗様に仕えるメイド……」
あたしは正直に自分の気持ちを口にした。
「それでも……海斗様が、好きだからっ…好きになってしまったから……苦しいのっ。
あの女性がいたら……あたしは必要ないでしょ?」
海斗様の胸を押して、目を合わせて言う。
「今朝…あのベッドで海斗様は……あの女性をとても愛しそうに抱き寄せてました。
あんなに……愛おしそうに抱き寄せる人がいるなら…あたしはいらないでしょ…?」
最後は小さくなってしまった声。
あたしはまた俯いた。
すると海斗様の指が顎にかかり、無理矢理上を向かされた途端降ってきたキス。