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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第61章 望んでいたもの
莉愛菜は何故、俺の前で泣かないで一人で隠れるように泣いてるんだ?
俺には全てをさらけ出してほしいと思う。
俺は莉愛菜に問いかける。
すると莉愛菜は戸惑いながらも、話しだした。
その言葉は、あいつを思い出して泣いてると思っていた俺には予想外だった。
でもそれでわかった。
莉愛菜がどれだけ今まで不安を抱えていたか。
今朝見たことで、どれだけショックを受けているか。
俺が莉愛菜をいらなくなる?
ありえないっ!
あの女、莉愛菜にありもしない事を吹き込みやがった。
お陰で莉愛菜は俺の前で泣けず、一人で泣いてたんだ。
いや、おれのせいか。
俺が莉愛菜をここまで追い込んだ。
正直、思わなかったんだ。
莉愛菜がこんなにショックを受けるなんて。
莉愛菜がこんなに俺の事を想ってくれていると知らなかったから。