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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第61章 望んでいたもの
本当に俺は、莉愛菜の事になると弱くなるな。
恰好悪くなる。
普段、不安になる事なんかない。
なのに莉愛菜が絡むと自分に余裕がなくなるんだ。
莉愛菜を失う事を何よりも恐れてる。
俺はバスルームの扉を開けた。
ビクッと身体を震わす莉愛菜は、泡だらけの身体でシャワーの傍に立っていた。
気付いたら後ろから抱きしめていた。
泣いてる莉愛菜を見て、やはり恐かったんだと思った。
俺がもっと早く助けに行っていれば。
もっと、莉愛菜を気にかけていれば。
俺は自分もシャワーを浴び、桜の香りのボディーソープを泡だて、手で莉愛菜の背中を撫でた。
そして振り向かせ、前を洗おうとすると見えた、首筋に残る赤い跡。
俺の独占欲が一気に増した。
その痕を消す様に、俺はその上にキツく吸いつく。
あいつの痕なんか消えて、俺のつけた痕で見えなくなるように。