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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第61章 望んでいたもの


普段莉愛菜に背中を向けたり、無視したりするような事は無い。

特にこんな風に身体を重ねた時や、その後は。

そんな俺を訝しげに眺めてるだろう莉愛菜は何度か俺を呼びながらも、しびれを切らしたのか俺の顔を覗き込もうとするように起き上がって近づいてきた。

”うるさい”

わざと低い声を出す。

少し低くしすぎたか?

少し俺の心が焦り出す。

でも中々”海斗”と呼ばない。

そんなに恥ずかしい事か?

”海斗”と呼ばれない事に、段々不満が募る。


本当に俺は莉愛菜が絡むと恰好悪い。


すると莉愛菜の小さく震える声が聞こえた。

『さびしいよっ……かいとっ』

ドクンッ―――――――

俺の心臓が大きく高鳴った。


振り返って小さな体を抱きしめると、ギュッとしがみ付いてくる。

愛しい……

本当に愛しいと思った。

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