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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第65章 莉愛菜の変化


「”今”は、莉愛菜の傍に海斗様がいてくださる事は、莉愛菜にとっていいことだと思いますから。
莉愛菜も海斗様の傍にいれば不安にならずにいれるでしょう。」

だが、俺は。

「俺は、いつも莉愛菜の傍にいて、支えてやりたいが出来ていない。
毎日魘されて泣くあいつを抱きしめてやることしかできない。
悪夢を見ないで済むようにさせてやりたいが、何も出来ない。」

俺が莉愛菜に何かできたらいいのに。

俺しかあいつを救えないなら、俺がこんなんじゃ駄目なんだ。

もっとあいつをしっかり支えてやらなきゃいけない。

「いいえ。
海斗様はしっかり莉愛菜を支えてくださっています。
あの子がもし、海斗様に弱音を吐いたり泣いたりしたら、いつものように抱きしめてやってください。
傍にいてやってください。
それだけであの子には何よりも良い精神安定剤になる。
あの子の前で笑ってあげてください。」

そう言って父親の顔で微笑む本庄さん。

俺はその笑顔にはっきりと頷いた。




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