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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第66章 不安な季節
「あたし、嫌なの。
恐いのっ!
このまま海斗に嫌われたらっ…
海斗が、あたしから離れて…いなくなっちゃったらっ……」
不意に抱きしめる力が強まった。
「言ってるだろ?
そうやって泣く姿も、俺に縋るような事を言うお前も全てが可愛くて可愛くてしょうがないんだ。
全て俺を想っての事だろう?
愛しい以外になにがある?
俺は今のお前が愛しくて堪らない。」
そしてあたしの顎に指を掛け、上を向かせる。
あたしのぼやけた視界に海斗の笑顔がぼんやりと映った。
「だから、もっと泣けよ。
不安なら不安だと泣けばいい。
そんな莉愛菜を見れるのも、不安で涙を流す莉愛菜を抱きしめて眠れるのも俺だけの特権だ。
俺を好きだと、大事だと思うなら離れるな。
全てを曝け出せ。」
”全てを曝け出せる人を見つけなさい”
パパの言葉が浮かんだ。
パパ、やっぱりあたしは間違ってなかった。
海斗を選んだ事。