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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第67章 夢の中
気がつくとあたしは横断歩道の横で座り込んで、目の前のママを見てる。
シャワーのように降る雨にただ打たれながら。
目の前の
アスファルトの黒
横断歩道の白
そこに新しく出来た赤
血の赤
ママから流れる真っ赤な血
ママは動かない
でも顔はこっちを向いてる。
泥だらけの顔
ビショビショの髪
身体は動かないけれど、ただひたすら泣き叫ぶあたしを見てママは何かを言ってる。
ママ、聞こえないよ。
なんて言ったの?
あたしに何を言っていたの?
周りに人が集まりだし、あたしに声を掛けてくる人、救急車を呼んだらしい人
なんだか皆慌てている。
あたしは必死にママを呼ぶ。
ママはもう、あたしを見てはいなかった。
何が起きたの?
なんでママは倒れてるの?
どうしてそんなに濡れてるの?
風邪引いちゃう
早くお家に帰らなきゃ。