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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第67章 夢の中
そしてまた、あたしは暗闇に包まれる。
ここに来ると、もう戻れないんじゃないかって思うほど闇は深い。
あぁ、まただ。
まだ、ママが”怒ってる”。
ふと目の前に、ママが現れる。
ママはあの時と同じように倒れている。
雨に打たれて。
そしてこっちを見ながら何かを言ってる。
あたしがいつも聞き取れない何か。
でもそれは、ママの叫びだった。
タスケテ
リアナ、タスケテ
ダレカヨンデ
パパヲ、ヨンデ
シニタクナイ
マダ、シニタクナイ
ナンデナニモシテクレナイノ?
ナイテナイデタスケテ
瞬きもしない瞳はあたしの頭の中に語りかける。
どうして助けてくれないのかと。
死にたくないと。
あたしは必死にママを呼ぶ。
そして暗闇の中、力なく蹲り泣きじゃくる。
「ママ……ごめんなさい。」