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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第68章 温もり
”海斗”
こういう時には珍しく莉愛菜が俺の名を呼んだ。
いつも身体を重ねる時、俺は莉愛菜が俺に夢中になっていると実感したくてずっと”ご主人様”と呼ばせている。
俺の征服感を満たすため。
だが、今日は名前を呼ばれて昂る自分を感じた。
莉愛菜が俺を感じたがってる。
全身で俺を受け入れたがっていると感じた。
いつもそうだが、いつも以上に。
莉愛菜も俺と同じように、言い知れぬ不安を感じていたのだろうか?
静かに眠る莉愛菜の額にキスを落とす。
疲れていれば夢なんか見ないはず。
今日はこのまま静かに眠ってくれるといいが。
「うぅ、ん…」
莉愛菜が俺に抱きついてきた。
起こさないように、だけどしっかり腕に包み抱きしめた。
なぜこんなに愛しいのだろう。
裸で眠る莉愛菜が寒くないように、肩までタオルケットを掛けなおし、莉愛菜の静かな寝息を聞きながら眠りに着いた。