この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第69章 夏の終わりの夕暮れ
ズキンッ――――――
すると突然、強烈な頭痛に襲われた。
何これ……
頭が割れそうっ……
一気に血の気が引き、身体がふらついてしまった。
その時、
ゴロゴロゴロゴロッ―――――――
ザーーーーーーーッ―――――――
ププーーーーッ!!!――――――――
いきなり響いた雷の音。
それはとても近くに落ちたのか、地面にまで響くほど大きな音だった。
そして雷と共に降ってくる雨は、バケツをひっくり返したかのように降り注ぎアスファルトの色を濃くしていく。
そしてそれと同時に鳴り響いたのはクラクション。
グラッと道路に向かって倒れる身体。
割れそうなほどの頭痛に襲われながら前を見ると、さっきあたしが見つめていたトラックがすぐそこまで来ていた。
あ、あたし…
「莉愛菜っ!!!!」
すみれさんが叫んだ。