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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第75章 笑顔
どれくらい、暗い闇の中を彷徨って
どれくらい泣いただろう
誰もいなくて
何も無い
もうあの悪い夢を見る事もない
ここはどこだろう
あたしはひたすら闇の中を歩く
真っ暗すぎて、足を動かしていても進んでるのかすらよくわからない
だけど足だけは動かしてみる
なんだかどんどん闇が濃くなっていっているような気がする
このまま進んだら、もう光の世界には戻れなくなるような
でも、それでいいのかもしれない
光の元へ
愛する人たちの元へ戻っても
きっとあたしはもう独り
自分の愛する人を殺した娘なんて、もういらないでしょ?
人殺しだって分かったら、どんなに優しいあたしの愛する人も離れていくでしょ?
一人ぼっちの世界
それってここと同じでしょ?
ならこのままでいい
あたしは歩みを進める
ただ黙々と静かに歩き続ける
胸にあるのは、ママへの謝罪だけ