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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第78章 歩いてく
「莉愛菜が、生きていてくれるだけで…パパは嬉しいよ。
良かった。本当にっ…」
涙ぐむパパを見て、手をギュッと握ると口を開いた
パパに言おうと思ってたんだ
ママに会った事
あれは夢だったけど
もしかしたら、あたしの願いが形になったただの幻かもしれないと思ったけど
あの抱きしめられた温もりは確かだから
ちゃんと、覚えているから
きっと幻なんかじゃない
ママがあたしの夢の中に会いに来てくれたんだ
暗闇の深い所に行こうとしたあたしをママが止めてくれた
ママが行っちゃ駄目って
だからあたしは今、ここにいるんだよ
ママがいなかったら、あたしはきっと心を壊していた
生きてても、海斗の声もパパも声も届かないところに閉じこもってしまってた
そうならなかったのはママのお陰なの
パパと二人で笑って欲しいって
ずっと見守ってるって言ってたよ
笑ってって、言ってたの