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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第78章 歩いてく
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あれから海斗に病室まで運ばれた
そこで待っていたのは血相を変えた先生や看護師さん
そしてそれ以上に顔面蒼白にしてオロオロしているパパだった
あたしは新しい服に着替え、点滴も付け直され、濡れた包帯も新しい物に代えられた
先生たちは戻って行き、部屋にはあたしと海斗、そしてパパだけになった
静かな病室
あたしは、海斗にベッドを起こしてもらいパパと向き合う
「俺は外にいるから。」
気を使って出て行こうとする海斗を呼び止める
「行かないで、海斗にも聞いてて欲しいの。」
戸惑う海斗にパパも声を掛けると納得したのかあたしのベッドに腰をかけた
ベッドの横のパイプ椅子に座るパパ
少しやつれてしまったみたい
「パパ…心配かけてごめんさい。」
あたしがそっと手を伸ばすと、パパはしっかり握り返してくれた