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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第78章 歩いてく
するとパパはとても優しく笑った。
「パパは、莉愛菜が幸せならそれでいいんだ。
ちょっぴり寂しい気もするけどね。」
そして今度はパパが海斗様に深く頭を下げた。
「海斗様。
莉愛菜を宜しくお願い致します。」
なんだか、付き合うっていうより結婚の許しを貰ってるみたい。
そう思ってちょっと笑ってしまったあたしを不思議そうに見る目の前の二人。
でもなんだか心が温かくなった。
パパにしっかり挨拶してくれた海斗の真摯な気持ちが嬉しかった。
それに、パパもママも、海斗なら大丈夫って思ってくれたんだ。
「拓海様と鞠子様には伝えたのですか?」
「いや、父さん達には、莉愛菜の体調がよくなったら話そうと思う。」
二人のそんな声が聞こえる。
なんだかとても安心する。
雨に濡れたのと、体力が低下しているせいか、安心したら急に瞼が重くなった。
「莉愛菜、眠いのか?」
海斗が布団を肩まで掛けてくれる。
あたしは頷いて、そのまま瞼を閉じた。