この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第79章 求め合う身体
「煩い。」
ますます不機嫌になってしまった海斗。
「なぁ、兄ちゃん。
莉愛菜だってずっと病院で窮屈な生活してたんだからたまには息抜きもしたいんじゃない?」
「だったら俺が連れていく。」
「だから、たまには莉愛菜俺に貸してよ。」
言い合いを続ける兄弟を見ていることしかできない。
「あ、あの二人ともっ。」
「駄目だ。」
「莉愛菜だって行きたがってるじゃん。」
「何度も言わせるな。」
すると、目を逸らしたまま不機嫌な海斗から見えないあたしの服の裾をツンツン突く海來君。
海來君を見上げると
”もっとお願いしてごらん”
と口パクで言ってる。
あたしは海斗の頬を両手で掴んで目線を合わせると口を開いた。
「海斗、お願い。
あたしも久しぶりに海來君と遊びたい。」
すると更に眉間に皺を寄せてあたしを見る海斗。