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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第79章 求め合う身体
海斗の瞳が揺れている。
もしかして、迷ってる?!
もう一押しと思い、更に言葉を重ねる。
「海來君とケーキ食べに行くだけだよ?
たまにはいいでしょ?」
すると、
「………………チッ」
盛大な舌打ちが聞こえた。
やっぱり駄目だった?
あたしがしょんぼりしていると、
「海來、莉愛菜から目を離すなよ。
何かあったらわかってるな?」
海來くんを睨んで言った。
「大丈夫だよ!
兄ちゃんありがとうっ。」
「海斗、ありがとう!」
あたしと海來君は大喜び。
海斗は反対に、大きくため息を零した。
「じゃぁ莉愛菜、迎えに来るからな!」
そう言ってヒラヒラと手を振って海來君は部屋を出て行った。
それを見送って、ドアを閉めて振り返ると海斗が思いのほかあたしの近くにいて、その胸に思いっきり顔をぶつけてしまった。
「いたっ」
海斗はそのままあたしを抱きしめる。