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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第82章 海來君と海斗
さっきのニコニコした海來君とはまるで別人のように目を伏せて話す。
「さっきのさ、俺はいつものことだからまったく気にならないんだけど。
俺と一緒に歩くとああやっていろいろ言われるから。
他の女だったら俺も気にしないんだけど、莉愛菜はね。」
「気にしないで海來君。
あたし全然気にしてないよ?
むしろ、海來君って本当にモテるんだなぁってびっくりしたくらい。」
あたしが海來君の顔を覗き込んで言うと、やっと安心したように顔を上げた。
「ははは。何それ。莉愛菜可愛いなぁ~。
でも、気にしてないなら良かった。」
「うん。それに、このテラス中の様子あんまり見えないからいいね。」
きっと見えるところだったら今でも視線が痛いだろう。
それじゃ、いくら慣れてたって海來君も落ち着けないはず。
「そうだね、いつもここにくると天気のいい日はテラスに来るんだ。
葉月が気を使ってくれてさ。」