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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第87章 交際宣言
ふと物思いに耽っていると、海斗はあたしの着ている真っ白のワンピースの襟元をずらした。
「や、海斗?何するの?」
そして、露わになった鎖骨にキスを落とす。
「…んっ。」
「まだ、消えないな。」
そこには、2日程前情事の際に、あたしが意識を飛ぶのを防ぐために海斗が噛みついた痕が残っている。
その痕はかなり消えてきたが、どうも海斗にはそれが気になってしょうがないみたい。
あれからしょっちゅうこうやって確認してはキスを落としてくる。
まるで、たくさんキスをすれば早く傷がなおるとでも言うように。
「あともう少しで治るよ。」
「痛くないか?」
「全然痛くないよ?
だから忘れちゃうくらい。」
あたしは明るい口調で言う。
本当に痛くないもん。
なのに、その傷を見る度に海斗は困ったように笑うから。
「莉愛菜の綺麗な白い肌に傷付けるなんて。」
自分の行いを悔いている。