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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第87章 交際宣言
「あたしは気にしてないよ?」
だって、すぐ傷は治るもん。
「でも、痛かっただろ?」
「正直あんまり痛かった記憶がなくて…」
意識が朦朧としていたからか、噛まれた記憶はもちろんあるんだけど痛みの記憶はよく思い出せない。
だからあまり恐かったという印象も無い。
「それほど気持ち良かったって事か。」
もう一度鎖骨にキスをした。
あたしは顔が真っ赤になってしまった。
「か、海斗っ!」
「はは。怒るなよ。
そろそろ行くぞ。」
海斗に手を引かれて部屋を出る。
今は夜。
夕飯も食べ終わり、皆各々プライベートな時間を楽しんでる。
この時間なら拓海様も帰ってきてるし、鞠子様と二人揃ってるからという事で時間を作ってもらったんだ。
本邸の、拓海様の仕事部屋となっている部屋に来た。
海斗が一度ギュッと握る手に力を込めた。
まるであたしを安心させるように。