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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第87章 交際宣言
部屋に入ると、既に拓海様と鞠子様がいた。
パパの姿は無かった。
「莉愛菜ちゃん、体調はどう?」
鞠子様があたしを気遣う言葉をくれる。
「まったく問題ないです。ありがとうございます。」
「そう、良かったわ。」
にっこり微笑まれて、あたしもそれを返す。
「莉愛菜。会いたかったぞー!」
拓海様があたしに近づいてきて、ギュッと抱きしめた。
「父さん、いつも言ってるだろ?
力を加減しないと莉愛菜が潰れる。」
海斗はあたしと拓海様の間に手を入れ引き剥がした。
「あぁ、つい莉愛菜を見るとな。
可愛くて思いっきり抱きしめたくなるんだ。」
ははっと笑った拓海様。
あたしはゼェゼェと呼吸を必死に整える。
「もう、拓海ったら。
昔から全然力加減ってものを覚えないのよね。」
鞠子様は楽しそうに笑った。
「莉愛菜、大丈夫か?」
「うん、平気だよ。」
顔を覗き込んできた海斗に頷いた。