この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それでも大好きなんだーっ!
第7章 多佳子さんとライトくん
少し待っていて欲しいとトイレに寄ったうさこ。戻ってきたその顔はほんのり赤らみ、
「つーくん。”オシオキ” 預かっていてください」
コソコソと、翼の手の中へ何かを詰め込んだ。
神妙なうさこの表情に、翼は怪訝な顔で掌を開く。そして、
「ん? オシオキ?……っ⁉︎ 」
切れ長な瞳を大きく開き、慌てて掌を握り締めてそれを隠した。
「な、んで……下着⁉︎ 」
初めてのデートの時、翼に言われた言葉。
『下着なしは ”お仕置き” なんだから、何でもない時にしたらダメだよ』
それをしっかり覚えていたうさこ。
翼の手の中へ押し込んだのは、翼が散らしたうさこの花を護っていた布。
気付いた翼は慌ててうさこに押し返す。
だが、
「 ”オシオキ” ですから」
恥じらいながらも笑顔を見せるうさこに、翼ももう笑うしかない。
(ホントにうさこは面白い)
面白い…けれど、その危機感のなさに不安を覚えずにいられない。
「うん。そうだね。”オシオキ” 必要だね」
不穏な言葉を発した翼に腕を引かれ、うさこはついさっき出てきたばかりのトイレの中へと引きずり込まれていた。
「つーくん。”オシオキ” 預かっていてください」
コソコソと、翼の手の中へ何かを詰め込んだ。
神妙なうさこの表情に、翼は怪訝な顔で掌を開く。そして、
「ん? オシオキ?……っ⁉︎ 」
切れ長な瞳を大きく開き、慌てて掌を握り締めてそれを隠した。
「な、んで……下着⁉︎ 」
初めてのデートの時、翼に言われた言葉。
『下着なしは ”お仕置き” なんだから、何でもない時にしたらダメだよ』
それをしっかり覚えていたうさこ。
翼の手の中へ押し込んだのは、翼が散らしたうさこの花を護っていた布。
気付いた翼は慌ててうさこに押し返す。
だが、
「 ”オシオキ” ですから」
恥じらいながらも笑顔を見せるうさこに、翼ももう笑うしかない。
(ホントにうさこは面白い)
面白い…けれど、その危機感のなさに不安を覚えずにいられない。
「うん。そうだね。”オシオキ” 必要だね」
不穏な言葉を発した翼に腕を引かれ、うさこはついさっき出てきたばかりのトイレの中へと引きずり込まれていた。