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それでも大好きなんだーっ!
第8章 うさこ☆コレクション
「んんっ、やぁっ、撮らないでぇ♡」

翼の律動に突き上げられながら、全裸のうさこは恍惚とした笑みを浮かべていた。

いつもは翼を追うカメラがうさこの顔を映し、互いの身体の奥で繋がった秘部を映す。

「うさは撮られながらするのも好きなんだね。いつもよりコーフンしてるの伝わってくる」

スピードを緩めた翼の腰は掻き回すかのような動きに変わる。

「ひっ、それっ、気持ちいっ、つーくんっ」

お腹の中を抉られるみたいに翼の熱が気持ちいいところを強く刺激してくる。うさこの嬌声を裏付けるように、繋がったところから先程よりも大きな水音が響いた。

「はぁっ。ヤバイ、もう、持ってかれそっ」

眉根を寄せた翼は、うさこの両脚を引き寄せて肩へと担ぎ上げる。

「ああっ、深いっ、つーくんっ」

「うさ……っ」

律動を速める翼の手は、カメラを起動したままの携帯を手離したことに気付かない。奥へ奥へと攻め入る翼の動きに応えるのが必死で、うさこの頭からもその存在は消え去っていた。


そうして2人の熱が弾け、何度もキスを交わしながら身動いで、
コツッ…
うさこの髪を梳いていた翼の手が携帯に触れ、ようやくその存在が思い出される。

シーツにレンズを塞がれた真っ暗な画面を今だ録画中の携帯を、慌てて停止ボタンを押した翼は持ち主へとそれを返す。

「ごめん。うさこの宝物の携帯、途中で放り投げてた」

「私もすっかり忘れてました。どこまで映ってるんだろ?」

天井を見上げた状態でうさこは携帯を開く。

「ちゃんと撮れてるかな。なんかワクワクするね」

楽しそうに言って隣に寝転び画面を覗く翼と触れ合う左腕が熱い。激しい行為の後に漂う色香にクラクラする。うさこは両腕をめいっぱい伸ばし、インカメラを起動した。

てっきり動画が再生されると思っていた携帯画面には、それを見上げる翼の顔が映る。一枚目は驚いた顔。二枚目は呆れたように笑う顔。三枚目は対応に困る顔。次々と翼の顔が収められていく。

「うさ。撮るならツーショットにして」

伸びてきた翼の手が携帯を取り、うさこの短い腕には届かない高さまで攫われていく。

四枚目は必死に腕を伸ばすうさこと隣で笑う翼。五枚目は笑顔で寄り添う2人が収められた。


肝心の動画は、

「ブレてる!」

「動きが激し過ぎたね。残念」

何が映っているのかわからない状態だった。


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