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第1章 彼女はうさこ

このお話のヒロインの名は、永瀬 うさこ。

この春から大学1年生。

チビ、ペチャパイ、見た目子供。

更には、女のくせに ”ド変態”


そんなうさこの気持ちが悪くなる程の愛を一身に受けているのが…


伊久美 翼［いくみ つばさ］

うさこは勝手に ”つーくん” と呼んでいる。

うさこよりも一つ年上の大学2年生。

小学校から続けているというバスケのおかげか、ガッチリ体育会系な身体つき。

しかも、長身のイケメンというハイスペックな彼、つーくん。

自他共に認める女の子大好きな、大学一のプレイボーイ。


今でも度々芸能人にスカウトされるというルックスと、バスケで鍛えた長身でガッチリな身体つきから、寄ってくる女の子は尽きない。



そんなつーくんに、入学早々一目惚れしたうさこ。


元々 ”変わり者” と言われているうさこは、周りには一線を引かれ、どちらかといえば浮いている方なのだが、そんなことを気にする様子もない。

幼少期から、むしろ1人を楽しんで過ごしてきた。

そのため大学でも、休み時間は1人 ”つーくん探し” や ”つーくん隠し撮り” を楽しんでいた。


相手は大学一のプレイボーイの伊久美 翼。

追いかけ回せば、なかなか高い確率で、女の子とエッチ真っ最中な場面に出くわす。


男性経験はもちろん、男性と付き合った経験もないうさこ。

初めは戸惑い、目を耳を塞いでいた。


だが、

(つーくん…気持ち良さそう……)

ある日、真っ最中の翼の表情を見てしまった。


気付けば携帯を開き、翼のその表情を写メる。

熱く疼く下半身に伸びそうになる右手を必死に堪え、夢中になってシャッターを押していた。