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第2章 夏帆さん vs うさこ ⁉︎

午前中、一つだけの講義を受けに大学へ向かったうさこ。

(眠い……)

苦手な講義だとつい眠さに負けてしまう。

講義が終わってもまだウトウトするうさこは、目覚ましに…と鞄から携帯を取り出す。


イヤホンを差し、準備万端のうさこが開いたのは…

『つーくん♡エロ動画』

翼と付き合い始めて2週間にして、ようやく新設されたフォルダーだ。


新しいために、まだそこにあるのは動画が1本のみ。

その動画をうさこの小さな指がタッチする。


画面に映し出されたのは…

(昨日つーくんに頼みに頼んで頼み込んで写させてもらった ”つーくんのひとりエッチ動画” 永久保存版だぁ♡)


ニマニマと締まりない顔で携帯を見つめるうさこ。

映し出されるつーくんの顔が快楽に溺れ、イヤホンから直で耳に届くその声にも余裕がなくなってくる。


(あ…うぅっ……な、んか…っ…私までエッチな気分になってきちゃった……っ)

うさこの右手が、自身の太腿まで降りた…その、時─────…

「うさこ‼︎ 」

イヤホンの音よりも大きな声で名前を呼ばれる。

更にはガシッと肩を掴まれ、

「ぴぎゃあぁぁぁああっ‼︎ 」

うさこは大声を上げていた。