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それでも大好きなんだーっ!
第3章 深雪ちゃん(*≧艸≦)
「ごめんごめん。そっかー、翼はうさちゃんに本気なんだ」

「……よく、わからない」

自身が満足するためだけにしていたセックス。

でも今は、うさこの望むことをして満たしてやりたいと思う。

それが、”本気” というものなのか…翼にはまだよくわからない。


「キスって、愛しい気持ちが込み上げてくるとしたくなるの!それって愛だよ?好きってこと!」

衝動的に込み上げてくる感情は愛なのだと…好きという気持ちなのだと深雪は言う。

だけど、

(まともな恋愛してない深雪の言うことはイマイチ信憑性に欠ける)

苦笑いの翼に、

「キスマークなんて独占欲に他ならないでしょ!」

うさこの身体を指差す深雪。

その小さな身体中に咲き誇る紅い花びらは、間違いなく翼が付けたものだ。


「……だな」

その数の多さに、自分自身に引きながら頷いた翼を、やっと認めたぁと深雪はケラケラと笑う。


「俺も寝るから。帰れよ」

うさこの隣に寝転がる翼。

「えー?クソババアは明日まで帰らないんでしょ? もう一回しない?」

その上に、今だ全裸の深雪が跨る。


(ああ、そうだった。明日の昼前にはうさこを連れて家を出ないと……)

頭の中でそう考えて、翼は目を閉じる。


「他人の母親をクソババアとか言うなよ」

呑気な翼の言葉。

「小さい翼を放置しては男の元に走って、男連れ込んで。挙句、息子の前でも男とヤっちゃうような女なのに?」

全てを知っているだけに、深雪にはどうしても許せない。


「……今は別に気にしてない」

強がりでもなんでもなく、今は ”それが自分の母親なのだ” と受け入れられる。

そして、

「俺だって、うさこの前で……っ」

自分も間違いなくその血を受け継いでいると、翼は嘲笑する。


「自分を落としてまでうさちゃんを満足させたいんだ。そんな ”つーくん” は、なんでうさちゃんをバージンのままにしておくの?」

うさこのそこは本当に綺麗だから…

穢れを知らない、汚すべき場所ではないから…

黙り込む翼に、「なんとなく、翼の考えてることはわかるよ」と深雪はため息を吐き出す。


「うさちゃんも翼も、そのうちお尻じゃ物足りなくなるよ」

「そう、かもな……」

2人の視線は、スヤスヤと寝息を立てるうさこに注がれていた。


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