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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第4章 4
あやみは下唇を噛んだ顔を反らしたり引いたりともがく。
夏風邪に魘された人みたいに熱を放ちながら苦し気に快楽に浸っていた。

「もう赦してっ……イキ……たいっ……イキたいのっ……このままじゃっ……」

不安定な状態に耐えかね、恥を捨てて弱音を吐く。

「焦らずゆっくりね……ゆっくり感じて……」
「だってもうっ……苦しくてっ……」

そう言いつつも海藤は少しずつ舌の速度を上げてやる。
達しそうになると脳の奥がふわっと軽くなった。
それがどんどん短い周期で訪れる。

「あっ……ああっ……いいいっくっ……ふぁ……いくぅ……いきそうっ……イッ……いくっ……いきますっ……イキますっ!! んっ……あああっ!!」

がくんっと顎を天に反らせ、焦点の合わない瞳を見開いた。
焦らされ続け、押し出されるように飛ばした意識。
快楽が激しすぎたのは歯を食い縛る彼女の口許からも伺い知ることが出来た。

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