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sunset~君の光になりたい
第6章 君に贈るphrase

 楽屋にメンバーを呼びに来たらしい彼女は、何故かヒロと一緒に床に倒れ込んだ。

(――ちょっと、待てって)

 全く予想外の出来事に多いに戸惑った。突然腕の中へと飛び込んで来た彼女をマジマジと見てしまう。身体に乗ったままの彼女も何も言わず、ヒロの顔を穴が開く程位、じっと見つめたままだ。
 抱き留めた時に、頬にさらりと触れた長い髪の甘い香りが鼻腔に残っていた。
 ーーどうリアクションしようか。
 一生懸命考えていると、千波はクッキーの袋をおもむろに鼻先に押し付けてきたのだ。
 メンバーも唖然としている処に店長のペコが、
「もう、開演時間なのに、どうしたん!?」
 と血相を変えて、楽屋に入ってきた。


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