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恋こころ
第1章 お家へ帰ろう
会社の認知度が上がったとかで、急に仕事量が増え現場にも出るようになった真純。土日も半日返上して毎日遅くまで働いてる。
もうここ十日ほど、真純と直に会ってない。接点はメールと仕事上がりに携帯で少し話すだけ。
……足りない。
はっきり言って真純が不足し過ぎて心も身体も結構限界。
会いたくて、愛でたくて、狂いそう。
でもそれも、昨日までの話。今日、うちに越してきてる、はず。
荷造り、出来たよな?
手伝うと言っても、整理もしながら詰めるからと、あっさり行くのを断られた。それを理由に会いたかったのが本心なんだけど……
もともと荷物は少ないと話していたし、大丈夫だよな?
明日の仕込みは終わってる。掃除も済んだ。グラスは磨いたしサーバーも洗浄した。
俺もう帰りたい。
バックヤードを覗き込むと、佐伯さんがパソコンに向かっていた。
「お疲れ様です」
「おぅ」
「何か手伝いますか?」
画面からチラリと俺に視線を投げ
「いや」
と言ってマグカップを手に取った。
「タイキに頼むからタクは帰れ」
ふぅと息を吹き掛けて飲んでいるのはミルクティー。あの厳つい強面が甘党とか、笑える。
もうここ十日ほど、真純と直に会ってない。接点はメールと仕事上がりに携帯で少し話すだけ。
……足りない。
はっきり言って真純が不足し過ぎて心も身体も結構限界。
会いたくて、愛でたくて、狂いそう。
でもそれも、昨日までの話。今日、うちに越してきてる、はず。
荷造り、出来たよな?
手伝うと言っても、整理もしながら詰めるからと、あっさり行くのを断られた。それを理由に会いたかったのが本心なんだけど……
もともと荷物は少ないと話していたし、大丈夫だよな?
明日の仕込みは終わってる。掃除も済んだ。グラスは磨いたしサーバーも洗浄した。
俺もう帰りたい。
バックヤードを覗き込むと、佐伯さんがパソコンに向かっていた。
「お疲れ様です」
「おぅ」
「何か手伝いますか?」
画面からチラリと俺に視線を投げ
「いや」
と言ってマグカップを手に取った。
「タイキに頼むからタクは帰れ」
ふぅと息を吹き掛けて飲んでいるのはミルクティー。あの厳つい強面が甘党とか、笑える。