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第4章 転機

ちなみは、近いようで遠い距離をなかなか縮められずにいた。


とはいえ、薫たちの代の部活からの引退がそろそろ迫っていた。



毎年三年生は、就職活動のため10月に引退することになっていたのだ。



もう、部室で先輩と顔を合わしてお喋りすることもかなわないんだ…。



ちなみは薫たちの引退を知り、ショックを受けた。