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すくらんぶる
第2章 赤い花束
 


〝悩みって、トアどうしたの??〟

〝あたしで良ければ聞くよ〟

〝なんかあったのかー??〟


返信率は95%ってとこか。

俺は一斉送信がバレないように、ひとりずつ送信した。

内容は同じだけど。


〝ホスト始めたんだけど、指名取れなくて先輩に嫌み言われてんだよ〟

〝ホスト?!あたしで良ければトアのこと指名してあげる。スーツ姿見たいし〟

〝インフィニティって店なんだけど、お前は来るな。身ぐるみ剥がされんぞ。話聞いてもらっただけで充分だ〟

〝何言ってんの!!仕事終わったら顔出しに行くね〟


俺の知ってる女はキャバか、もしくはメールひとつで相手してくれる尻軽な女。

こいつらの持ってる金、俺に流してもーらお♪

いざとなったらソープに埋まってもらえばいい。

女なんて、作ろうと思えば簡単に金を作り出せる。

とことん利用してやんよ。

金の額だけ、いい夢見させてやんよ。


 
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