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第15章 何だよ…これ

『あー。遅くなっちまったな。
お前、家どこ？』


「へ？あ…桜坂だけど？」


『あー。俺んとこの手前の駅か。』


湊はそれだけ言うと再び歩きだした。


「ま.待ってよ‼︎」


私は湊の後を追って走ろうとすると、痛みが走りその場にうずくまった。



（痛っ…）



『さっきからどうしたんだよ。
帰り遅くなっちまうだろ。』



「ゴメ..今行く..」


慌てて立ち上がろうとすると
足元がよろけて転んでしまった。



『何やってんだよ…。』


湊は溜め息を吐き戻ってくると、
私の腕をグィっと引き上げた。


「痛ッ…」


『は？』


軽く腕を掴まれただけなのに、蹴られ続けた身体は徐々に痛みが増していく。