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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第17章 繋がる気持ち。
翌朝ーー
部屋のドアを叩く音と兄貴のデカい声が頭に響いた。
『おい起きろ!学校遅れんぞ!
俺も時間ねぇから、先行くわ!』
(デカい声出さないでよ…
私はまだ眠いんだよ…)
私は耳を塞いでうずくまった。
『はよ..。』
「もう..何よ..?兄貴も早く仕事に..」
『兄貴じゃねぇよ。』
(はあ?)
私は潜っていた布団の中から顔を出すと、目の前には片肘をついて隣に寝ている湊がいた。
「ギャ⁉︎みな..‼︎‼︎」
『兄妹揃って..朝からデケぇ声。』
「何で湊が..⁉︎」
この状況をまだ理解出来ていない私に構わず、湊は私の身体を包むように抱き寄せた。
(え⁈ちょっと⁉︎何やって⁉︎⁉︎)
腕の中に収まっている私の耳には、
湊の鼓動が静かに響いてくる。
何これ…?
どういう状況…?