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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第7章 何で…
しばらくすると..
男はゆっくり私から体を離した。
『お前こんなとこで何やってんだよ!』
「....湊..?」
ボヤけた視界に映ったのは、
息を切らせた湊の姿だった。
私はその場にへたり込んでしまった。
涙は頬を伝い地面を濡らしていく。
湊は私の前にしゃがむと、
袖で涙を拭ってくれた。
『はぁ…。
つーか、お前..その格好..。』
(…え。)
湊は立ち上がると着ていたパーカーを脱ぎ、ぽふっと私の頭にかけた。
『とりあえずそれ着とけ。
ずっとここにいるわけには、いかねぇだろ。』
私は言われた通りにパーカーを羽織ると、湊に腕を引かれて路地に出た。
まだ温もりのあるパーカーからは、
心地良い香水の香りがした。