この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第17章 約束

「あんたさぁ。
呑気にコーヒーなんて飲んでていいの?」


そう聞きながら、デスクに突っ伏していた頭をゆっくりと起こす。


「送別会のお店、6時から予約してるんでしょ」

「………」

「他の先生達はみんな行っちゃったみたいだし。
教授も、早く来いって言ってたよ」


両手を上げて伸びをする俺を、チラッと見て

竹中さんは静かにカップをデスクの上に置いた。


「……送別会の予定だったんだけど、単なる “ 飲み会 ” に変更になったわ」

「………」

「主役が急用で来れなくなっちゃったのよ」

「……へぇ」

「あまりにも突然だったから、花束も渡しそびれちゃって
みんなすごく残念がってたわ」

「……そうなんだ」



浅く相槌をうって、コーヒーを口に含んだ。

教授が淹れたのと、大して味は変わらない。

というより、味覚をまるで感じない。




……でも

良かった。

春ちゃん、勇気を出して一歩を踏み出したんだね。


長年の想いを伝えるんだから

少しでも早い方がいい。


/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ