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退魔風紀 ヨミ ~恥獄の学園~
第6章 ふざけないで!
「……もっと! アアン! ハアッ! もっと、もっとぉ!」

 身も世もなくおねだりを口にする。清楚な退魔少女の姿はもうそこにはない。黒人生徒がフィニッシュに入った。

「いくぞ、ヨミ!」
「アア、アアン! 来て!」

 ぐぱあっ!

 まるで子宮の奥深くまで男根を迎え入れようとするかのように、力の限り両脚を開く。自分の意思でだ。

「イッちゃう! イッちゃうよ! ああんっ……こんなの……イ……魔物のせいなのにッ! イクッ……ふあああ、でもイイッ! イイの、イイの、イイの! オマンコッ! オマンコ痺れる! あ、来るッ! 来てる、もう来るッ! あああああああああああ、ク……イ、……あ、詠、イクッ……イクッ……イッ……クうぅぅぅぅぅぅ!」

 びゅぐるっ! どぷうっ! ばびゅるるるるるるるるるあああ!

 絶頂と同時に、精子が放たれる。

「熱いッ! んはああああ! ザーメン! 熱いッ! 満たされるッ! 中、いっぱい出てるうぅぅぅぅ!」

 ぷしょああああああ!

 詠もまた絶頂水を肉裂から高々と噴き上げて応える。

「ヒイッ……ふひぃいぃぃぃいいん!」

《ハハハ! ハハハハハ! 堕ちろ、人間どもよ! 淫蕩こそ肉の悦び、肉の至福なのだ!》

 勝ち誇るインキュバスの声が響く。と、静かな詠の言葉が応えた。

「……そう。あなたは夢の魔物だから、肉がない。それで肉体に憧れ、肉欲に執着するのね」

《……なっ?》

 裸身を白濁に汚した少女が、しなやかな動きでその腕を空に泳がせ、最後の契印を結んだ。

「燐・彪・討・遮・壊・鎮・裂・罪・禅!」

《なっ…… まだそんな力が……!》

「護法印、裏九字切……肉を切らずに心を断つ。それに力は要らないの」

《ギャ……ギャアアアアア!》

 淫魔自ら正体を明かしたとき、すでに勝負は決まっていた。詠は待っていたのだ、己の心が絶頂の果てに平静に戻るのを。

 護法の力で自らの精神を浄化し、淫夢の元を断ち、淫魔を滅した詠はつぶやいた。

「なかなか強力な奴だったけど、相手が悪かったわね。退魔粛清……完了」

 退魔風紀ヨミ、人は彼女をそう呼ぶ。    


HAPPY END
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