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BLACK WOLF~crime~
第5章 兎ノ涙
「だったら、言ってもらおうか?」

「あぁんっ!あ…んっ」



言う?何を…?

おねだりをする台詞なら今言ったばかりだ。

これ以上何を…。


どんな無理難題を突きつける気なのか…?

何でもいいから、早く…、早く楽になりたい…。

早く…。


体を支えてる腕も、足も既に限界で感覚すらもう何も感じなくなっていた。





「愛してると言ってみろ。一生そばから離れないと。別れの台詞は撤回すると言ってもらおうか?」





…………………っ!!

そう。

今朝、私が黒埼さんに吐き捨てた台詞だ。


どうしよう。

それを言わない限り黒埼さんは焦らし続ける気だ。

このまま焦らされ続けたら可笑しくなってしまう。

でも、その台詞を吐いたら今後ずっと黒埼さんに逆らうことは出来ない人形になってしまう。

……到底、恋人とは呼べない扱いへ逆戻りしてしまう。

しかし、ここでその台詞を吐かないともっと酷い目に遭ってしまう。

どのみち、逃げ場なんてないのだ。


「………あい、し…」

「何だ?聞こえねぇ…」


チュッ、チュッ

「あああっ、あんっ!!…あ、愛して、あああっ」

「聞こえない」

「あ、愛して、ます…っ。あぁっ、い、一生、黒埼さんのそば、に…っ、あぁぁぁぁっ!!」

甘い悲鳴の合間に必死に言葉を折り込み訴える。

快楽で頭がやられてしまう前に、必死に…っ。


「あ、愛してますっ!!はっ、んっ!一生黒埼さんのそばにいま…っ、だ、だから…っ」

ダメ…、おかしくなってしまう。

「別れの言葉は?」

「あぁぁっ、と、取り消しま…っ、いやぁ…」

「2度と口にしないと誓うか?」

「誓いますっ!!だから、もう…っ」

頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなりそう…。


とにかく楽になりたいと、その考えしか浮かばなかった。







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