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第5章 兎ノ涙

助けて…、この逃げ場のない快楽を何とかして欲しい…。

こんな人にすがりたくはなかったが、今はプライドなんて気にしてられない。

早く、楽に…。

朦朧とする意識で頑張って訴えてはみたが━━━━━

「だったら、存分に味わえ」


ブイイイィィィィィィィンッ！！




「━━━━━━ああああああぁぁぁぁぁぁぁっ！！」

「お前の考えなんてお見通しだ。そう簡単に楽になれると思うな」


こ、この感覚、知ってる…。

これは…っ。

…話が違う。

愛してると言えば楽になれるはずだったのに、どうして電マをっ？


「あうっ、いやぁぁぁぁっ！！あっ、死ぬっ！！あああああああああっ！！」

こんな状態で電マなんて使われたら、狂ってしまう。

秘部はバイブで掻き回されてイカされ続けて、クリは黒埼さんの舌で焦らされ続けて痛いぐらいに勃起している。

そこにトドメを刺すような電マ。

「イクッ、イクッ！！あぁぁっ！！嫌っ！電マは、やだぁぁぁぁぁぁっ！！」

雷に打たれたみたいに全身がビクンッと跳ねた。

頑丈なはずの鎖がギシギシッと音を立てるほどに私の体は無意識に暴れだしていた。

こんなの、耐えれる訳がない。

「ダメッ！！死んじゃう…、ほ、本当に死ぬっ！あぁぁんっ！！あああああああっ！！！！━━━━━━」






あ…。

黒埼さんの声が、段々遠くなる…。

何だか、周りの景色もぐらついて、消えていくみたいに見える…。

何も、何も考えられない…。








私の意識はそこで途絶えた。

限界を超えた快楽のせいで、私は気絶してしまったらしい。

吊るされて足を広げられて、他愛ない玩具で弄ばれるなんて全くもって情けない。