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BLACK WOLF~crime~
第2章 森ノ蝶
そんな…。

社長と言えど普通の一般市民なのに、顔写真が流出したとか何なのそれ。

それに、いくら何でも昨日の今日でそんなに話が広がってるの?

「で、さっき工場長に言われたんだけど、昨日黒埼 明さん直々にうちの会社に電話があったんだって。
"相沢 舞は私の連れです。少々お借りして申し訳ありません"って」





━━━━━━━えっ!?

え…、何それ…、連れ?

黒埼さんが会社に…、電話っ!?




「う、うう、嘘ですよねっ!?冗談ですよねっ!?」

「あ、相沢さん、シーッ!」

やだ、大声出しちゃった…。

皆さんの視線が一気に私に集まった。


血の気が一気にサーッと引く。

今の話を聞いただけでも目眩がしそうなのに、黒埼さん直々に電話って…。

「まぁ、息子の明さんが後を継いでから黒埼グループの会社は急成長。今じゃどんな大手企業でも太刀打ち出来ないって話。っていうか相沢さん、知らなかったの?恋人じゃないの?」


だから、工場長さんは私に敬語使ったり気を使ってくれたりしんだ。

私が誰でもない黒埼 明の関係者だから。


でも、私は黒埼さん名前で気を使われたくなんかないよ。

私は私だ。

1人の人間としてここでちゃんと働いて生きていたいのに。


「あの…社長さんって事は知ってましたけど、そんな深くまでは…」

黒埼さんのお父さんの名前なんて初めて聞いた。

黒埼さんは自分の身の上話をあまりしたがらないし、聞いても答えてくれないしはぐらかされるし。

「まぁ、男ってそんなもんだよ。プライドが高いから女の前で仕事の話はあんまりしたくないんだって。特に好きな女の前でなら特に」

……黒埼さんの場合、プライドとかじゃなくて単に無口なだけだと思うけど。



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