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BLACK WOLF~crime~
第4章 海ノ魚
ふっと見ると、桜木さんが私の肩を揺らしながら私を起こしてくれていた。


桜木、さん…?

何で桜木さんが私を起こしてるの…?

……あ、そうだ。

私、今は桜木さんの部屋に匿って貰ってるんだ。

今朝、黒埼さんに別れを告げて、アパートを飛び出て、行くあてがなかったところを桜木さんにバッタリ出会して

それから、何故か桜木さんのマンションに向かうことになって…


「━━━━━っ!!」


そこまでを思い出した途端ソファから体を剥がすように起き上がった。

そうだ、ホットミルクを飲んだら体が暖まって、眠気に襲われて、そのまま眠っちゃったんだ。

横を見ると、笑顔の桜木さんが。

「おはよう」

「ご、ごめんなさっ…、あの、つい…っ」


私、最低だ。

匿ってもらった上に人様の家の人様のソファで熟睡しちゃうなんて。

「いいよいいよ。だいぶ疲れてたみたいだし」

桜木さんは工場の作業着を着用してる。

あ、これから出社かな?

これから仕事に向かう桜木さんの前で眠っちゃうなんて申し訳ないにもほどがある。

これから仕事みたいだし、もしかしたらアパートに黒埼さんはいないかも知れないし、早々に帰宅した方がいいかな。

「あの、桜木さん。私そろそろ帰ります。桜木さんもこれから出社でしょうから」

「え?それは構わないけど、出社じゃなくて今帰宅したところだよ?」

「……え?」



出社じゃなくて、帰宅?

そう言えば、桜木さんの制服、心なしか今汚れて来たばかりのように見える。

と、言うことは…

恐る恐る時計を見ると…17:45。




えっ!?




「俺が出社する時にはもう眠っちゃってたよ?気持ちよさげに寝てたからそっとしといたんだけど、帰宅しても眠ったままだったからさすがに心配になって起こしたんだけど…」


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