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BLACK WOLF~crime~
第4章 海ノ魚

…私、桜木さんの部屋で10時間近く眠ってた?

自慢じゃないが、私はそこまで眠りは深い方じゃないし私の平均睡眠時間は5、6時間ぐらいだ。

なのに、そんな私が10時間も眠ってた?

それも1度も起きることなく?


窓を見ると、西の空がほんのりとオレンジ色に染まっていた。

桜木さんの言う通り今は夕方みたいだ。



人様の家のソファで熟睡した罪悪感もあるが、それよりもそこまで深く熟睡してたというのが驚きだ。

休みの日だってこんなに眠ったことはない。

「随分疲れてたんだね。物音をたてても起きなかったよ」


疲れてた?




…私、自分でも気づかないうちにストレスや疲れを溜め込んでたのかな?

黒埼さんと付き合ってる時はずっと気を張り詰めさせていたから。

疲れが一気に出たのかな。


「あ、あの…、重ね重ね本当にすいません。私、何て言ったらいいか…」

「いいってば。俺が強引に連れて来たって言うのもあるんだから」


…本当に情けない。

桜木さんには暫く頭が上がらなさそうだ。

謝るにも、借りを作りすぎて何も言えなくなってしまった。


さすがに、夕方ともなれば黒埼さんも邸に帰ったか仕事に出かけてるだろう。

いつまでもここにいるわけには行けない。


「そろそろ帰ります。本当にごめんなさいっ!こんな長々と」

これ以上ここに止まって迷惑をかけるわけにはいかない。

早々に立ち上がりその場を後にしようとしたが…

長時間眠り続けた上に急に立ち上がったせいか


「あ…」

軽い貧血、目眩を感じてしまった。

「だ、大丈夫っ?」

「だ、大丈夫です…」


一瞬、足元がふらついたが、何とか倒れずに体制を整えた。

さすがに10時間も眠ると体や頭がおかしくなったように感じる。

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