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第5章 二人責め

花純は痙攣したかのように数回、ビクンッと身体を跳ねさせた後に脱力した。
執事の曽根は蕾責めをやめて立ち上がると手際よく全裸になる。

既に天を仰ぐように屹立した反りを彼女は呆然と眺めていた。

『えっ……高梨さんじゃなくて執事さんが挿れちゃうのっ？』

酩酊した脳がそれを拒みながらも、奥の方はきゅんと疼く。

「失礼します」

一言断りを入れてから曽根は花純の腰を掴む。
そしてゴムを纏った赤黒い先端を柔らかな穴に当てた。
高梨の方は彼女の手を握る。
キーボードで物語を綴る作家の指にはペンだこはなく、分厚くて大きな手は花純の華奢な指をすっぽりと覆う。
憧れの作家に手を握られ、彼女は指を絡めて強く握り返した。

「高梨さんは挿れられないんですか？」
「希望があれば俺は後ろの穴に挿れてやるが？」

冗談とは思えない表情の高梨に慌てて首を横に振って拒絶する。