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美しい狼
第1章 女神降臨
豪邸の門をくぐると
公園のような景色が広がっています。
あの
噴水の脇に飾られてる
像を盗んで売りさばけば
私の借金もチャラになるのではないかと
悪戦苦闘していると
立派な髭の生えた執事さんとやらに
捕まり
ご主人様のもとへと連れて行かれたのでした
コンコン
「ご主人様、夏目様のご到着です。」
「入りなさい」
「萩野夏目です。今日からお世話になります。
死ぬ気でお世話させていただきます。
宜しくお願いしっ……」
思わず息を飲みました
朝日を浴びながら
窓際に立つご主人様が
振り返って
私を視線で捉えたとき
今世紀史上類をみない
絶世の美女が
微笑んでいたのです
ぁあ
神様あんまりじゃありませんか
世の中は
不公平過ぎます
私といったら
天然パーマのクルクル頭で
雨の日は髪の毛爆発
痛んではないけど
天使の輪が出来るほど
キューティクルがあるわけじゃなし
唯一
色素が薄くて髪の毛がハニーブラウン
ってことしか
良いことが見つからない
鶏ガラみたいに貧相だし
しもぶくれだし
これ以上
考えてたら
泣いてしまいそうだったので
ご主人様の美しさにだけ
集中することにしました。
公園のような景色が広がっています。
あの
噴水の脇に飾られてる
像を盗んで売りさばけば
私の借金もチャラになるのではないかと
悪戦苦闘していると
立派な髭の生えた執事さんとやらに
捕まり
ご主人様のもとへと連れて行かれたのでした
コンコン
「ご主人様、夏目様のご到着です。」
「入りなさい」
「萩野夏目です。今日からお世話になります。
死ぬ気でお世話させていただきます。
宜しくお願いしっ……」
思わず息を飲みました
朝日を浴びながら
窓際に立つご主人様が
振り返って
私を視線で捉えたとき
今世紀史上類をみない
絶世の美女が
微笑んでいたのです
ぁあ
神様あんまりじゃありませんか
世の中は
不公平過ぎます
私といったら
天然パーマのクルクル頭で
雨の日は髪の毛爆発
痛んではないけど
天使の輪が出来るほど
キューティクルがあるわけじゃなし
唯一
色素が薄くて髪の毛がハニーブラウン
ってことしか
良いことが見つからない
鶏ガラみたいに貧相だし
しもぶくれだし
これ以上
考えてたら
泣いてしまいそうだったので
ご主人様の美しさにだけ
集中することにしました。