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美しい狼
第18章 覚悟
光太郎さんとは、
あの日以来
何だか気まずい雰囲気になっています

プレゼントしてもらった
お揃いのブレスレット
外す理由もなくて
付けたままだけど

やっぱり
付けてちゃいけない気がします

「夏目さん、そのブレスレット
 付けてくれてたんだ」

おーまいがっ!
なんてバッドタイミング!!

「あっ、いや、その……
 ゴメンナサイ!!
 やっぱり、これは
 私、貰っちゃいけない気がします
 楽しかった思い出だけで
 十分です
 それ以上は頂けません。
 だから、お返しします…」

私は、こっそり外して
そのままにしておこうなんて
邪な考えに屈せず…
光太郎さんに返すことが出来ました

結構…高そうなブレスレットだったから
売って借金の一部にしたかったけど……

イケないイケない!
こんな心では
罰が当たってしまうわ

この時ほど
染み付いた
貧乏性が恨めしくて
仕方ありませんでした

「そっか………
 でも、こんなことぐらいで
 諦めないよ
 僕にだって、譲りたく無いものが
 あるんだから」

そう言って
光太郎さんは
去って行かれました

誰が見ても
うっとりするような
後ろ姿も
きまっております

なのに
よくも
こんな貧弱、貧乏召使いが
光太郎さんを
袖にできたものです……

本当に
ゴメンナサイ
光太郎さん…………
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