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美しい狼
第21章 疼き
今夜
要様は、学園の企業研修で
お屋敷を留守にします
「要様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「俺がいない間
浮気すんじゃねーぞ」
「……ンンッ!!」
反論する間もなく
私はいつの間にか
要様の腕の中に引き寄せられ
熱くてとろけるような
口付けをしておりました
要様の唇が離れると
今夜は要様がいないのだと
急に寂しさが込み上げてきます
離れたくない
ほんのわずかな時間でも
一緒にいたい
たった1日なのに
我が儘な言葉が溢れてしまいそうになります
そんな
私の気持ちを察してか
「そんな泣きそうな顔をするな
明日には帰る
夜は電話をするから
これを必ず持っとけ」
耳元で優しく囁くと
要様は私の頬を撫で
ポケットから何かを取り出し
私に差し出しました
「俺からの連絡を無視すんなよ」
そう
これは
要様と私を繋ぐ
極貧な私が
人生で初めて手にした
携帯電話でした
「要様…嬉しい
ありがとうございます
大切にします!!」
大はしゃぎする私を見て
要様は優しく微笑み
私のおでこに
軽く唇を寄せました
「続きは、帰ってきてからな」
そう言い残して
要様は出発されました
私は携帯を握り締め
身体の芯を熱くさせてしまったのでした
要様は、学園の企業研修で
お屋敷を留守にします
「要様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「俺がいない間
浮気すんじゃねーぞ」
「……ンンッ!!」
反論する間もなく
私はいつの間にか
要様の腕の中に引き寄せられ
熱くてとろけるような
口付けをしておりました
要様の唇が離れると
今夜は要様がいないのだと
急に寂しさが込み上げてきます
離れたくない
ほんのわずかな時間でも
一緒にいたい
たった1日なのに
我が儘な言葉が溢れてしまいそうになります
そんな
私の気持ちを察してか
「そんな泣きそうな顔をするな
明日には帰る
夜は電話をするから
これを必ず持っとけ」
耳元で優しく囁くと
要様は私の頬を撫で
ポケットから何かを取り出し
私に差し出しました
「俺からの連絡を無視すんなよ」
そう
これは
要様と私を繋ぐ
極貧な私が
人生で初めて手にした
携帯電話でした
「要様…嬉しい
ありがとうございます
大切にします!!」
大はしゃぎする私を見て
要様は優しく微笑み
私のおでこに
軽く唇を寄せました
「続きは、帰ってきてからな」
そう言い残して
要様は出発されました
私は携帯を握り締め
身体の芯を熱くさせてしまったのでした